似て非なるもの。-コンビニと高齢者-
キーワード:マーケティング
コンビニ業界でよく言われるのが女性とシニアというキーワードである。
その両者はあまりコンビニに行くことがない。
社団法人中央調査社のデータによるとコンビニを週1日以上利用
する男性は46.3%に対し、女性は31.4%で比較的低い。
また、日経のデータによるとコンビニは若い人での利用が多く、
20代では65.4%、30代では72.4%だが、40代、50代、60代以上では
6割に達しないという。
女性に関しては最近は増えていると思うが、ファミリーマートはその両者に
共通のニーズを見出した。
ファミリーマートでは、フォーカスターゲットプロジェクトという
プロジェクトがある。このグループは20代から30代の女性11人を元に
構成されたチームであり、ちょppingファミマというシリーズなどが開発されている。
女性と高齢者の健康志向の感性は似ているという。
本音はお肉が好きなんだけど、野菜も食べなきゃいけないと考えているところとか、
食の感性がシニアと女性で似ているというのだ。
それ以外にもたくさんのおかずをちょっとずつ食べたいという感覚。
このあたりもすごく似ている。
そもそもちょppingという名前はここから来ている。
また、女性の視点というのが高齢者の視点と似ているケースは多く存在する。
例えば、先ほどのコンビニ。
年代が上がるほど「店内が清潔で明るいこと」を求める傾向があることが福島県
産業支援センターの調査で判明した。
この傾向は女性にもあるし、感性が似ている。
似て非なるもの。
それをお互いがwin-winになれるような形で共存、共感、共栄することが
出来れば「高齢者」という枠組みを外して新しいソリューションを生むことが
出来るかもしれない。
参考データ:
http://www.crs.or.jp/pdf/cvs.pdf
中央調査社
http://www.nikkei.co.jp/rim/shokuhin/shn1new-old/shn1187.htm
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