高齢者向けマーケティングの失敗-旅行編
キーワード:マーケティング
100万円以上する国外旅行のプランは大人気で予約殺到。
それを見つけたホテルオーナーが超豪華ホテルプランを敢行。
リムジンで迎えてくれて、最高級の国内ホテルに泊まれる。
超豪華ディナーがついて、50万円程度。
さあ、どうだ、と自信満々だったホテルオーナー。
結果は予約数0。
シニア層には国内よりも国外の方が圧倒的に人気、であるらしい。
理由はなんだろうか。
≪「国内はじーさんばーさんばかりで行きたくないの。私は海外が好きよ。
といっても、年に4,5回行けば良いほうだけど。」と迷言?名言をおっしゃった
のは70歳を越えたお姉さまでした。≫
おばあちゃんはどこへいった?
意外にも理由はわかりやすいのかもしれない。
高齢者は自分を高齢者だと思いたくない。
これは当たり前として、エンターテインメントを享受するとき、高齢者だけの
グループとして行動するのは実は微妙なのではないか。
かといって、いわゆる若者と一緒に行動したくはないだろう。
紙は金髪、耳にはピアス。
そういう若者と交流したいわけではない。
しかし、思うのは、「私は若者とともにいる」という感覚。
若者といっても限定されるか。
素直で、祖母・祖父の世代が好きな若者である。
これからはそういう若者の需要が増えてくる。
高齢者は高齢者だけのコミュニティでは満足しないのかもしれない。
そこに、シルバーエンターテインメントの精神を持った人々が必要不可欠なのである。