Googleアルゴリズム最重要人物、マット・カッツ氏と、クリスマスにアルゴリズム変更が起きない理由。
キーワード:Googleのマット・カッツによる解説 , SEO対策 , コンテンツマーケティング
本日の記事は、米国の検索マーケティング情報メディアである「Search Engine Land」より、Google サーチ・クオリティチームの責任者、マット・カッツ氏の動向に関する記事を紹介いたします。
そもそもマット・カッツって何者?
当サイト”コンテンツマーケティング研究所”における記事のカテゴリにも「Googleのマット・カッツによる解説」と取り上げられている通り、マット・カッツ氏はSEO界隈では有名人です。彼はこれまでGoogleの社員として、SEOのアルゴリズムの変動があるたびにそれがどういうアルゴリズムで今後Googleが検索エンジンとしてどのようなアルゴリズムを目指していくのかなどを長年発信してきました。本記事の見出し画像の人物なのですが、SEOの情報を取り扱う写真や動画などで顔を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
知らない人もパンダアップデートやペンギンアップデートなど著名なアップデートは基本的に彼の元で導入されてきたと聞くと、少しは身近に感じるでしょう。
彼の率いる「サーチ・クオリティチーム」は、その英語が意味する通り、「検索結果の品質向上」を目指す部署です。外部から見ると「Googleのアルゴリズムを操作する人たち」ですが、Google内部からすると「検索結果の品質向上」がミッションという内外の視野の違いがあるところも面白いですね。
そんなマット・カッツ氏が7月から表舞台に姿を現していない
そんなマット・カッツ氏ですが、最近あまり表舞台に姿を現していません。Googleの情報発信動画なども、別の人物により行われています。
彼は当初2014年7月のブログで、「家族との時間を作るために数カ月の休暇を取るので、10月ごろには戻ってくる」ということを発信していましたが、今回、彼の帰還が2015年以降に伸びることが分ったというのが今回のニュースです。
記事を取り上げたSearch Engine Land では、このニュースをトップニュースとして大きく扱い、記事へのコメントも20件以上を数えるなど注目を浴びています。
SEOアルゴリズムへの影響は?
このニュースを受け、SEO界隈では「Googleの検索順位アルゴリズムはしばらく大きなアップデートは無いだろう」などという憶測を述べる関係者もいるようです。
もちろん、彼が不在の間にも、ペンギンアルゴリズム4.1がリリースされるなど、一定の動きは見せている通り、新たなアルゴリズムの動きが全くないかというとそんなことはありません。彼は過去に「アルゴリズムの開発予定リスト」のようなものがあることを示唆する発言をしていましたので、彼がコミット済みの大きなアルゴリズムの変動はあるかもしれません。
過去に、クリスマス商戦直前に大きなアルゴリズムの変更を行った際に多くのSEOコンサルタントからGoogleに対して「休日返上家族と過ごすはずのクリスマス(日本で言う正月)が台無しになった!」との批判のコメントが寄せられた際は、彼は「今後はクリスマスシーズンの大きなアルゴリズム変更は行わない」と述べています。Googleのアルゴリズムも血の通った人間が運営・管理しているものだということが分かるエピソードですね。