スウェーデンとアメリカの「失敗」から学ぶもの。

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アメリカとスウェーデンは比較されることが多い。
それは自助努力vs高福祉高負担の戦いである。
しかし、二つの国に共通するキーワードは「失敗体験」である。
93年にヒラリー婦人は日本の国民皆保険の取り入れに興味を持ち、
施策を施すが、アメリカのGDPの15%を医療費が占め,企業にとって医療は
一大産業となっていたので財界の反対と大きな政府への反発で失敗に終わった。
一方、スウェーデンも「失敗」の経験がある。70年代から80年代にかけて
スウェーデン政府は「もう老人ホームは作らない」と明言。在宅でホームヘルプを
受けながら、自立して生きるのが一番であるとのことでサービスハウスという
老人向け住宅をたくさん作った。
レストラン、ホビー室、プール、図書館、美容室。楽しめる環境を可能にした。
その上でさらに24hの緊急通報システムを整備したのである。
しかし、痴呆症の問題はスウェーデン政府は軽視していた。
それだけでは駄目ということに気付いたのである。
94年から老人ホームラッシュが始まった。
日本には国民皆保険があり、老人ホームの数も増えている。
さらに、介護保険という素晴らしい商品プランまで発表されている。
しかし、日本に無い例が一つある。それはスウェーデンのサービスハウスという
考え方である。
この考え方、施設は日本に輸入するべきであると私は考える。
その際のキーワードは「シルバーエンターテイメント」、せっかく苦労して
老後を迎えたんなら楽しまないと損、という考え方であろうと思う。
日本には楽しみ、エンターテイメントが足りない。そこに風穴を開けれるように
がんばっていきたいと思う。

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