2015年6月末から3ヵ月半のシステム開発現場の改善を振り返る

キーワード:esa , GitHub , GitHub Flow , KPT , LGTM , Slack , TechBlog , Trello , waffle.io , システム開発

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週1参戦要員tbpgr(てぃーびー)です。

最近新たなメンバーが加わったこともあり、私が参入した2015年6月以降の
改善過程を振り返ることにしてみます。
これは、新規参入のメンバーへの情報共有も兼ねるエントリです。

導入したサービス, ツール

・Slack
・esa
・Trello
・GitHub Issue
・waffle.io

もともとChatWorkがあったので、Slackは今のところ活躍の場が少なめ。
後々外部API連携などが増えてきた際に活躍してもらう想定です。

esaは大活躍。基本的にChatWork以外に関しては文書、スプレッドシート、パワポ資料が
少数あった程度だったのですが多くの情報をesaで確認できるようになりました。
基本的にMarkdown未経験のメンバーしか居なかったのですが、あっという間に慣れてくれました。

Trelloも大活躍。以前はChatWorkのチャットのやりとりがタスク管理(?)の主流で、
課題の一覧性、参照性、優先順位などが非常にわかりにくい業務フローだったのが
分かりやすくなりました。

GitHub Issueは以前と比べると最も活躍度が高いです。
ChatWorkのチャットのみでやり取りしていた際には、チャット内から必要な情報を見つけ、
それがタスクであることを把握し、同じタスクに紐づく情報であることを判断することは困難でした。
現在は、Issueとしてまとめて管理され、個別のIssueに関わる話題はIssue Commentでやり取りしています。

そしてつい最近導入したwaffle.io。
まだ使いはじめたばかりですがIssueの優先度とステータスを確認できるようになり
早速重宝しています。

※それぞれ導入の経緯などは、個別の記事にあるので気になる場合は下記からご覧ください
クリエイターズネクスト Tech Blog 一覧

その他改善したもの

・KPTの導入
・LGTMの導入
・Issue Templateの導入
・GitHub Flowの導入
・利用するサービスに必ずアイコンを設定する
・クリティカル・パスを意識した課題管理

教育、ノウハウの共有

・正規表現
・チケットメンター
・esa Tutorial
・自動化対象のアドバイス
・恵まれた環境しか知らない若者に社会の闇を伝える

改善の流れ

さて、様々な改善をしてきましたが、だいたい以下のような流れで改善しています。

・業務を手伝ったり、メンバーへのヒアリングをし、私の経験知から「改善すべき臭い」を嗅ぎとる
・組織に合わせた改善策を検討する
・改善策について、なぜ行うか?どんなものを用いるか?どのように行うか?をメンバーに説明する
・説明した内容のうち、必要なものはesaやGitHubのWikiに情報を残す
・改善策の導入資料が必要な場合は、esaに作成する
・改善策を導入する(必要であれば導入資料をesaに用意し、全体に口頭で周知する)
・経過を確認する(自身の実作業やメンバーへのヒアリング)
・改善効果が低ければ代替案を検討する

まとめ

世間は技術顧問ブームですが、顧問というほどの人材ではない私でも
週1の協力を3ヵ月半続けるとこのくらいのことができる、ということが分かりました。
もちろん改善だけではなく「こなす仕事」もしつつです。

自分で言うと馬鹿っぽいですが、中々の成果です。
金額に換算したらかなりの生産性向上や、損失の回避をしているはずです。

ちなみに、この短期間でこれだけの内容を問題なく導入できた背景には採用時に優秀なメンバーしか採用していない、
という点もあります。メンバーのレベルが低いと各種導入コストがかなり膨らんでしまいます。
また、短期間でこのような改善の導入を即座に判断し承認していただける経営判断の早さもポイントです。

私が昔いた現場では、Excelによるタスク管理からBTSによるタスク管理への移行を説得するのに
周りを少しずつ味方につけて数ヶ月を要しました。
クリエイターズネクストでは大抵の提案が即決です。
基本的に「許可を求めるな謝罪せよ」の方針のため、導入してしまって後から承認(確認)という
パターンも多々あります。

引き続き改善し続けていく所存です。

To be continued…

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