1億PVを超えるアクセス数のあるサイトでレンタルサーバー、AWS、cloudnの違いを比べてみました

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1億PVを超えるアクセス数のあるサイトでレンタルサーバー、AWS、cloudnの違いを比べてみました弊社ではよく大規模サイトの運用のご相談を頂きます。その際には、1億PV以上のサイトの運用案件もあります。これら大規模サイトを運営するために求められる条件には何があるのでしょうか。まず大規模サイトを運営するために求められる条件を整理してみました。条件が決まったら次は、その条件を満たすサービスの中でなるべく安価なサービスを選びたいものです。そこで、大規模サイトをクラウドで運用する際、コストは変わるのか?検証をしてみました。

目次
1. 大規模サイトの運営条件
2. 大規模サイト運営の比較
3. まとめ

1.大規模サイトの運営条件

 弊社ではよく大規模サイトの運用のご相談を頂きます。その際には、1億PV以上のサイトの運用案件もあります。これら大規模サイトを運営するために求められる条件には何があるでしょうか。まず大規模サイトを運営するために求められる条件を整理してみました。
次の3つが大規模サイトの運営に求められる条件です。
• 負荷分散
 大規模サイトは、当たり前ですが常日頃からアクセス数が非常に多いです。またマスコミに取り上げられたり、広告やキャンペーンを行ったりすればさらにアクセスが殺到し、サービスに影響を与えかねません。そのため、アクセス数に応じて負荷を分散させ、サービスを停止させず安定稼働させることが求められます。
• 高い信頼性
 大規模サイトはその訪問者数の多さから、サーバーの故障やセキュリティ攻撃等を受けると、口コミでまたたく間に悪い評判が広がってしまいます。したがって、極めて高い信頼性が求められます。具体的にどの程度かというと、稼働率≒100%が求められる水準です。
• 安全な運営
 多くの人がアクセスするサイトは、それだけ有益な情報がある、なくてはならぬ理由があるということです。したがって、その情報を安全に管理する必要があります。機密情報の漏えいや情報の消失、データの分散管理等、安全な運営がされている必要があります。

2.大規模サイト運営の比較

①大規模サイト運営条件の充足
 大規模サイトの運営条件を、レンタルサーバーとクラウドで比較してみました。クラウドは世界規模でシェア№1のAWSと国内大手のcloudnの2つを選びました。
まずレンタルサーバーはアクセスが殺到した場合、負荷分散できないのでサーバーがダウンします。したがって、大規模サイトの運営には適しません。
 次にAWSやcloudnは、アクセスが殺到しても負荷分散できるのでサービスが停止せず安定稼働できます。また高い信頼性と安全な運営の条件も充足しており、大規模サイトの運営に適しています。

②大規模サイトを運営する上でAWSとcloudnの比較
 条件を満たすのであれば、せっかくなら安価なサービスを選びたいものです。AWSとcloudnにコストの違いはあるのでしょうか。1日に1億PVのアクセスがあると仮定し、GETリクエストが30億/月、PUTリクエストが30億/月という条件で比較してみました。Cloudnは上限付きです。一方AWSは無制限に費用がかかります。

 (30億×0.0037+30億×0.0047)ドル × 120 = 302,400円

規模が大きくなればなるほど、かなり差がでてきます。したがって、1億PV規模のサイトを運営するならば、cloudnを選んだ方が賢明です。

3.まとめ

 以上、大規模サイトを運営するために求められる条件と、大規模サイトを運営する際にコストは変わるのか比較してみました。まずレンタルサーバーは大規模サイトを運営する条件を満たしておらず、サービスに不安が残ります。それに対してクラウドは大規模サイトを運営する条件を満たしています。大規模サイトを運営する条件を満たしているならば、安価なサービスを選びたいものですが、AWSとcloudnは機能に差はありませんが、コストは大きな差があるようです。結局、シェアを重視するならばAWS、コストパフォーマンスや国内企業の安心とサポートを重視するならばcloudnでしょうか。

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