クラウドサービスの種類であるSaaS・Iaas・Paasって何?どう違う?
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クラウドの種類を目的別に分類するとIaaS・Paas・Saasに分類されます。これらはどのように違うのでしょうか。この記事ではIaaS・Paas・Saasの違いを整理してみました。
ビジネス上のメリットを享受するならばIaasかPaasです。しかしこれらはカスタマイズしやすい半面、システムの運用と保守が非常に難しいです。簡単に構築できたり、IaasとPaasを兼用しておりPaasが自動化されるサービスならば便利です。クラウドサービスを選定する場合、どのサービスを利用したら良いのか参考にしてください。
目次
1. クラウドの種類
2. Iaas
3. Paas
4. Saas
5. まとめ
1. クラウドの種類
クラウドの種類を目的別に分類すると次の3つに分類されます。①サーバー・記憶装置・ネットワーク・OSなどのインフラをサービスとして提供するIaas(Infrastructure as a Service)、②ミドルウェア等のアプリケーションの開発基盤(プラットフォーム)をサービスとして提供するPaas(Platform as a Service)、③アプリケーションをサービスとして提供するSaas(Software as a Service)です。それでは、IaaS・Paas・Saasはどのように違うのでしょうか。IaaS・Paas・Saasの違いを整理してみました。
2.Iaas
Iaasは、サーバー・記憶装置・ネットワーク・OSなどのインフラを提供するサービスです。Iaasは仮想サーバーの選定、OSの選択と設定、プログラム言語のインストールや設定、データベースの構築などの各種作業を全てユーザーが行う必要があるため非常に面倒です。Iaasサービスの例として、アマゾンのAWSやGoogleのGCE等のサービスがあります。
Iaasは、カスタマイズしやすい半面、システムの運用と保守が非常に難しいというデメリットがあります。
3.Paas
Paasは開発に必要なプラットフォームを提供するサービスです。具体的には、サーバー・記憶装置・ネットワークといったインフラに加え、ミドルウェアを提供します。したがって、プログラム環境の設定やデータベース等も用意されており、Iaasに比べ手間が省けます。Paasの例としてGoogleのGAEや、セールスフォースのForce.com、MicrosoftのWindowsAzure等があります。PaasではIaasのようにOSの各種設定をユーザーが行う必要がありませんので、アプリケーションの開発に専念できるといったメリットがあります。
4. Saas
Saasはアプリケーションの実行をネットワーク上で利用するサービスです。これまでパッケージとして提供されていたものをインターネット上で利用することができるようにしたものです。ユーザーはサーバー・記憶装置・ネットワーク・OS・ミドルウェアを準備する必要がありません。Saasの例として、ブラウザ上でのメールやスケジュール管理ができるGoogle Appsがあります。簡単に利用できる半面、カスタマイズはできません。またSaasではコスト削減といったビジネス上のメリットを享受することができません。
5.まとめ
以上、IaaS・Paas・Saasの違いを整理してみました。Saasはメールやスケジュールの利用といった程度のサービスでビジネス上のメリットはあまり享受できません。ビジネス上のメリットを享受するならばIaasかPaasです。
実は私はAWSを愛用しており、クラウドと言えばAWS一択だと思っていました。特段クリティカルな問題もなく、基本的には満足して使っていたのですが、調べていくうちにクラウドには色々なサービスがあることがわかりました。例えば、AWSのサービスはカスタマイズしやすい半面、システムの各種設定等の運用や保守が少し面倒です。簡単に構築できたり、Paasが自動化されるようなサービスがあると便利かもしれない、という課題が見えてきました。
以上