高齢消費者の5つの動機付け

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高齢者もblogをもっと活用するべきだという意見がある。
老人には鬱病患者が多いと聞く。社会から隔離されたと感じるからだ。
同時に一番鬱病にかからない職業は新聞記者であるといわれる。
新聞記者は常に自分の意志を発表する手段(チャンネル)を持っているから
鬱にはならないのである。老人も自分のチャンネルさえ確保できれば、現実にそれが
機能するかは別問題として、いきいき生活できるのではないか。
言うべき事は山とあるはずだ。何せ現役時代は「うるさ型」で文句ばっかり
言ってきた人が多い。それが急に丸くなるというのは、どこかで無理をしている証拠である。

「Weblog (blog) は高齢者活性化の鍵となるか?」 より
非常におもしろい分析である。
Serving the Ageless Marketの中で著者デビッド・B・ウルフ氏も高齢者の消費者の基本的な動機付けになるものとして、以下の5つをあげている。
1.自主性と自足性
その製品の購入が自己高揚につながるか、どうか。
2.社会的、精神的なつながり
サービス提供者と、消費者との間に社会的なつながりが感じられる小企業のほうが成功を収めている。
3.利他主義
高齢者の人生において何かの恩返しをしたいという気持ちがある。
4.人間としての成長
企業の社会的な価値観を示す公共広告的な内容が高齢者にとって重要な要因となる。
5.再活性化
高齢者は自己の再活性化のための活動に、生産的な要素を組み込む傾向がある。
そうした時に、blogというサービスは高齢者にとって大いにニーズがあるサービスになる。
elelogのサービスはそういう意味で非常に
面白い。政治家と生の意見交換をすることが出来る。政治という切り口を元にしたblogサービスである。
こういうサービスは高齢者の間で爆発的に広まる可能性を持っている。
しかし、真に重要なのは高齢者にいかに商品やサービスをリーチさせるか、という戦略である。
これからはそのマーケティング手法が問われてくる。
そこで重要になるのも、実は先ほどの5つの視点であることは忘れてはならない。
つまり、商品の前にしっかりとした理念がなくてはならない、という当たり前の原則に
立ち返る必要がある。
そうした上でようやく広報戦略を打てる。宣伝が出来る。そういうマーケットがシニアマーケットだ。
当たり前の戦略を当たり前に粘り強く更新していく。世のため、人のため。青臭いと言われていた
気持ちや夢がクローズアップされていく夢のマーケットである。
我々はどんな世のため人のための戦略を打てるだろうか。

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