NTTコミュニケーションが提供するクラウドサービスcloudnとはどのようなサービスなのでしょうか。まずcloudnとは何かその概要と特徴をまとめてみました。さらにcloudnを利用することにより、どのようなことができるのか企業の導入事例を調べてみました。
Cloudnを利用すると様々なビジネス上のメリットを享受することができることがわかりました。私はAWSをずっと愛用してきましたが、cloudnという選択肢があることを最近知りました。乗り換えることによるメリットはあるのでしょうか。

目次
１． Cloudnの概要と特徴
２． Cloudnのメリットおよび導入事例
３． まとめ

１．Cloudnの概要と特徴

　CloudnとはNTTコミュニケーションが提供するクラウドサービスのことです。
　Cloudnの特徴は次の５つです。
（１）低価格で簡単決済
　プランvQの場合、１ヶ月間の仮想サーバー費用は税込486円とかなり安いです。
　図１のように月額上限付き従量課金にすることにより、安心して利用することができます。
　またオンラインサインアップとクレジットカード決済により、紙の申し込みがなく即時使用可能です。
（２）ネットワーク・セグメント設計が自由自在
　サーバーのタイプは３種類あり、目的や用途に応じて自由に選べます。
（３）PaasやAPIで自動化・簡単運用
　Paasですのでインフラは提供されており、アプリケーションの開発環境が準備されています。またAPIは300種類以上あり、様々なリソース制御ができます。
（４）負荷分散・高信頼性
　仮想サーバーの数を自動的に増減させ負荷分散されますので、ウェブのアクセス急増によるサーバーダウン等の心配がなく、高信頼性システムが構築できます。
（５）選べるデータセンター
　サーバーを置くデータセンターを選ぶことがきますので、リスク管理に最適です。例えば東京の企業は、離れた西日本を選べばリスクが分散されます。企業のBCP（Business continuity planning、事業継続計画）策定時に有利です。

２．Cloudnのメリットおよび導入事例

（１）cloudnは低価格ですのでコストを大幅に圧縮することができます。インフラやネットワークを中心に上流工程のコンサルティングから運用を提供していますエーピーコミュニケーションズ（株）は、他社Iaasからcloudnに移行することで、従来コストの半分で運用可能になったそうです。
（２）またcloudnは高信頼性を維持しています。ITシステムのコンサルティングを行っていますAJUSTER（株）は、ピーク時に20万PV／時のアクセスが発生したにもかかわらずサーバーは負荷分散され安定していたそうです。
（３）さらにcloudnは時間も大幅に短縮することができます。統合型ネットショップ管理ソフトを展開する特攻店長（株）は、サーバー設置からインストール作業まで大幅に時間を短縮することができ即時に提案が可能となったそうです。

３．まとめ

　以上が、cloudnの概要と特徴および、cloudnを利用することによるメリットでした。導入事例から、Cloudnを導入した実際の企業から高い評価を得ていることがわかります。とりわけ多くの企業が他社のクラウドと比較して、コストメリットをあげています。Cloudnを利用すると様々なビジネス上のメリットを享受することができることがわかりました。選択肢の一つとして、cloudnも候補にあげてもいいかもしれません。しかし、愛用してきたAWSにも愛着があります。乗り換えるべきか、まだ明確な答えは出せずにいます。