2005年上期ヒット商品番付 東の横綱は「富裕層向けサービス」

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高級会員制リゾートホテルを展開するリゾートトラスト。高額の会員権販売で業績が急速に伸びている。リゾートホテルの個人会員は約二万五千人。七割がオーナー経営者や医師、弁護士などだ。
 人気の「エクシブ浜名湖」などに次いで、〇八年には東京・お台場に「東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート」を開く。“選ばれた方だけの「港の王宮」”をうたい、百六室のロイヤル・スイートは平均百十一平方メートル。年二十四泊で千五百万円―三千百万円の会員権が年間計画の百五十億円に対し、二カ月で四十億円売れた。
 富裕層向けサイト「セブンヒルズ」運営などのイー・マーケティング(東京・港)は富裕層を「不動産を除く金融資産を百万ドル(約一億八百万円)以上持つ」と定義する。「若さの維持、教育、資産運用、エンターテインメントの四分野に投資するニューリッチ層が台頭した」と臼井宥文社長。
 メリルリンチ日本証券によるとこの層は〇四年末で百三十四万人。人口比では約一%に過ぎないが、潜在的な購買力は大きく日本ではまだまだ未開拓の市場だ。金融機関が富裕層向けのプライベートバンキング(PB)業務を相次ぎ開始するなど、あらゆる業種がこの層向けのサービスに着目し始めた。(日本経済新聞 6月22日)

シニア層と、リッチ層。彼らをターゲットとした「富裕層向けサービス」が2005年上期ヒット商品番付のトップに君臨した。バブル時代に冷え切った「会員権ビジネス」だが、それをも復活させるような勢いだ。
この流れには「消費者の二極分化」という流れと、「消費者内二人格化」という二つの流れが生まれ始めていることを示唆している。
「消費者の二極分化」というのは「リッチでお金を持っている層」と「お金をあまり持っていないそう」にどんどん別れていき、現在のアメリカのように一部の金持ちがほとんどの金融資産を保持する状況になっていくという流れであり、
「消費者内二人格化」というのは、一人の消費者の中でも「とことん節約する」人格と、「おもいっきり使う」人格の二つの人格に別れ、普段は安い食事で節約生活をしながら、ベンツに乗ったり、富裕層向けサービスを楽しんだりするという傾向だ。
富裕層向けサービスであると、もうひとつ面白いサービスがある。

富裕層を対象に個別にきめ細やかな金融サービスを提供する、プライベートバンキング(PB)の業務が広がってきた。超富裕層向けにPBの専門の新会社を設立する動きが続いているほか、一千万円以上の預け入れがある“富裕層予備軍”向けのサービスも増えている。(日本経済新聞 6/19)

メガバンク各社が提供するサービスは「高利率の顧客獲得戦略」や「新たな金融資産の提案」などさまざまだ。彼らへの関連サービスが欧米のプライベートバンキングのように多様化していくのは時間の問題ではあるが、欧米型のプライベートバンキングよりもさらに日本人的なきめ細かなサービスをできるようなプライベートバンキングが生まれるべきだと私は考える。
これも先ほどの会員権ビジネスと複雑に絡まりあい、「富裕層」の中でも「浮気しない」シニアを獲得できた企業には高収益が約束されているといっても過言ではないだろう。
今後はさらに「選ばれた方向けの」「リッチな」サービスというのがさまざまな価格帯で広がっていくだろう。Creator’s NEXTでは、シニアをターゲットとしたリッチサービスの企画・運営などを取り扱っている。
御社が扱いたいのは「リッチ」で「選ばれたい」シニアですか?それとも常に節約・倹約を志すシニアですか?

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