なぜ、クラウドサービスが注目されているのか?人には聞けないクラウドの常識

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近年、クラウドが注目を浴びています。クラウドはレンタルサーバーに比べ機能面やコスト面で優れています。しかしクラウドは各社が様々なサービスを提供しており、どのサービスを選定したら良いのか迷うのではないでしょうか。そこでクラウドのメリットをまとめてみました。一方クラウドを利用することにより留意すべき点もあります。シェアだけにとらわれず、コスト・負荷分散・信頼性・リスク管理など多面的な視点から総合的に評価し、最も優位なサービスを選びたいものです。

目次
1. クラウドとは
2. クラウドのメリット
3. クラウドサービス利用上の留意点
4. まとめ

1. クラウドとは

 クラウドとはネットワークを介して提供されるサービス全般のことであります。自社のメールサービスをクラウドへ移行するだけでなく、アプリケーション開発環境やミドルウェアの実行等のプラットフォームのサービスも利用できます。
プラットフォームのサービスを利用するケースとしては、例えばウェブの運営やプッシュ通知等スマホと連動したサービスがあります。これらの場合サーバが必要になりますが、このサーバを利用するには、レンタルサーバーやクラウドを利用することになります。ではレンタルサーバーとクラウドのどちらを選べば良いのでしょうか。

2. クラウドのメリット

 レンタルサーバーとクラウドを比較すると、次の3つに要約されます。
(1) 負荷分散:例えばサイトを運営する場合、レンタルサーバーに置くとアクセスが殺到した時、レンタルサーバーが耐えきれず処理遅延やダウンが起きます。これに対してクラウドは負荷分散しているため、こうした心配はいりません(図1参照)。

(2) 高信頼性:レンタルサーバーがダウンした場合、ウェブは利用できません。一方、クラウドは分散型のため、サーバが1台ダウンしても全体への影響はありません。

(3) ローコスト:単純なコストの比較ならば大差はありませんが、クラウドも月額1000円を切るような、かなり安価なサービスもあります。
 レンタルサーバーとクラウドを比較するならば、クラウドに軍配があがりそうです。しかし国内企業の運営が多いレンタルサーバーに対して、クラウドは外国企業が多いですので、次のような留意が必要です。

3.クラウドサービス利用上の留意点

 まず1点目は法的リスクです。クラウドは海外に設置されたサーバにデータを保存することもできます。しかし、その場合、現地の法令の対象になる等の留意が必要になります。
 例えば、アメリカでは同時多発テロを受け成立した米国愛国者保護法では、通信を傍受する権限が認められています。つまり、米国のサーバへデータを保存する場合、米国愛国者法に基づき、裁判所の許可なく政府機関が情報を傍受できることになります。

 つまり顧客情報や売上データについて日本のルールで守られているわけではありません。
したがって、情報統制できず情報漏洩のリスクがあります。
 次に2点目は、障害や災害のリスクです。分散型システムとは言え、障害や災害時の体制が見えないので、サービス復旧に懸念が残ります。トラブルにより商機を逃すことがないようにしたいものです。

4.まとめ

 以上、クラウドについて簡単に紹介しました。ウェブやスマホと連動したサーバを構築している企業や個人が利用するサービスは、レンタルサーバーよりもクラウドを利用した方がメリットは大きいと言えます。
しかし問題は、数あるクラウドサービスの中で、どのサービスを選ぶかであります。単なるシェアで選ぶのは賢明とは言えません。コスト・負荷分散・信頼性・リスク管理など多面的な視点から総合的に評価し、最も優位なサービスを提案することが、ITスペシャリストに求められています。

以上
参考文献
情報処理推進機構「クラウドコンピューティング社会の基盤に関する研究会」
経済産業省「クラウドコンピューティングと日本の競争力に関する研究会」

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