窪田望が監督したドキュメンタリー作品『AIが消し去る声』が国際映画祭 ICP Entertainment Film Festival にて BEST HUMANITY FILM に選出されました
キーワード:プレスリリース
「AIが発展する社会の無自覚な暴力性」を問う本作は、他の3つの国際映画祭・アワードでも受賞やノミネート

窪田望が監督したドキュメンタリー作品『AIが消し去る声』が、
ニューヨークにて開催される第11回 ICP Entertainment Film Festival にて
BEST HUMANITY FILMに選出されました。
『AIが消し去る声』は、AI社会の背後にある分類の暴力性や不可視化された存在を
浮かび上がらせる作品です。本作品が、異なる声が交錯し続ける都市ニューヨークで
評価されたことにより、この問いがより広範な国際的対話へと拡張していくことを期待しています。
■現代美術家 窪田 望の活動について
コンセプト『外れ値の咆哮』
AIの社会実装事業を推進する企業の経営者としての顔を持ち、国内外に20のAI特許を持つ窪田は、
これまでデータ解析やAI 技術を20年来研究してきました。
AI開発の現場では入力するデータに異質なデータが混じると良い出力精度が出なくなることがあり、
これを外れ値と呼び、通常はこれを排除します。
窪田は「社会的マイノリティーなどの生活は無視されて良いはずはないのに、
進化の過程で見落とされている」とこれらの実態に疑問を感じました。
作品制作を通じて、社会の中で不要とされてきた外れ値の価値を再評価し、
本質的価値を浮き上がらせるような表現を追求していこうとしています。


生成AIの現場ではよく5本指にならないトピックスが話題になります。
エンジニアは、5本指にならない指を5本指にするために大量のGPUや電気代を使ったりしますが、
果たしてその行為はただのエラー修正、と記述して良いものなのか?
「そこには排斥されているマイノリティの暮らしがあるのではないか。」窪田はそう考え、
生まれつき5本指ではなく暮らす裂手症の当事者やご家族、医療従事者の方々に話を伺い、
ドキュメンタリー形式の映像作品を制作しました。
■ICP Entertainment Film Festivalと受賞部門について
ICP Entertainment Film Festivalは2014年に創設された国際映画祭で、
毎年ニューヨーク・タイムズスクエア近郊で開催され12の部門を設けています。
今回受賞させていただいた「BEST HUMANITY FILM」は、「人間性」をテーマに掲げ、
作品が示す社会的・倫理的メッセージや人間に対する深い洞察が評価の対象となります。
今回、AIが「外れ値」を排除する過程で聞こえなくなっていく声に焦点を当てた本作が、
異なる声が交錯し続ける都市ニューヨークで評価されたことにより、
この問いがより広範な国際的対話へと拡張していくことを期待しています。

■4つの国際映画祭にて受賞およびノミネートをさせていただきました

今回の受賞で『AIが消し去る声』は4つの国際映画祭およびアワードで、
受賞およびノミネートをさせていただくことができました。
・ニューヨーク ICP Entertainment Film Festival2025にて「BEST HUMANITY FILM」受賞
・ロサンゼルス The Atlantis Awards2025にて「最優秀ドキュメンタリー短編映画賞」ノミネート
・ロサンゼルス Film Arts and Hearts Film Festival2025にて「Honorable Mention」受賞(現在選考中)
・タイ・日本 CENRETA ART AWARD 2025にてファイナリスト選出(現在選考中)
窪田望の最新作は、東京ビエンナーレにて展示を予定しています
窪田望が2025年10月17日(金)〜 12月21日(日)に開催される
「東京の地場に発する国際芸術祭『東京ビエンナーレ2025』」に参加することが決定しました。
東京ビエンナーレでは『認知症』をテーマにAI社会における認識を問う作品づくりの企画・構想を進めています。
【東京ビエンナーレのウェブサイト】https://tokyobiennale.jp/
■東京ビエンナーレについて
東京ビエンナーレは、市民と共につくる「東京の地場に発する国際芸術祭」として、
2021年以来、過去2回の開催を通してアートの社会的実践を探求し、今回で3回目の開催となります。
東京ビエンナーレは、様々な課題と可能性をもつ東京という社会に、
暮らす人々、働く人々、訪れる人々と共に飛び込み、私たちの環境や自身の生き方に
新しい視点をもてるようになるアートのプラットフォームとなります。
■開催概要
名称:東京の地場に発する国際芸術祭「東京ビエンナーレ2025」
テーマ:いっしょに散歩しませんか?
総合プロデューサー:中村政人
共同ディレクター:並河進 西原珉 服部浩之
事業プロデューサー:中西忍
会期:2025年10月17日(金)〜 12月21日(日)(予定)
会場:拠点展示:馬喰町アートサイト、寛永寺アートサイト
主催:一般社団法人 東京ビエンナーレ
協力:東京藝術大学
入場券:前売券 2025年9月上旬より発売中
馬喰町・寛永寺アートサイト共通チケット 前売券予価2500円(当日券 予価3000円)