音楽家庭教師派遣などを手がけるエルパ（東京・港）は九月二十日の
「敬老の日」にちなみ、両親に楽器のレッスンをプレゼントできるサービスを
始める。子どもなどが料金を支払うと、両親あてにレッスンチケットが届き、
自宅で楽器のレッスンを受けられる。
（2004/08/25, 日本経済新聞）
プレゼント市場がターゲットとなったビジネスモデルを発見した。
高齢者の音楽に対する感性は鋭い。
私が昔無料体験で行った音楽の学校では、「初心者です」と名乗る高齢者の方が
ものすごく上手くて衝撃的であった。
最近では孫にかっこいいところを見せるために、ピアノを密かに覚え、
発表される方もいらっしゃるらしい。それはそれで実にかっこいいと思う。
しかし、今回のビジネスモデルはその逆である。
孫が高齢者に音楽レッスン券をプレゼントし、楽しんでもらう。
非常におもしろい。
恩返しをしたい心というのはあるものだ。
祖父の世代にとって孫が特別なように、孫にとっても祖父の世代は特別である。
敬老の日はいい機会にして、何か素敵な取り組みが出来るといいな、と思う。